その5 三番目の風

先日、高校の同級生との集まりがあり、転勤とか異動の話が出ました。仕事が変わったり、新しい人間関係だったり、環境が変わったり、まあ色々と大変だよね〜的な事です。みんな色々なプレッシャーを受けながら頑張ってるんだな〜と思いました。

 

いよいよ始まる

明日5月9日から乃木坂46の「三期生単独ライブ」が始まります。「3人のプリンシパル」と同じ会場で再び一歩踏み出す。3期生のみでパフォーマンスし、MCがあったりと想像するが、プリンシパルとは違ったプレッシャーがあるはずである。

 

単独ライブが発表された時に、ネット上で加入当時の2期生と比較する意見を目にした。過去を振り返ると、2期生が苦労してきた時期についてファンの間で語られていることがわかる。不遇の時代を経て今があり、それこそ先日のアンダーライブなどはその辺りの微妙な空気感ががメンバーとのファンの間に共有されていたところもある。もちろん誰が悪いとかではなく、グループに必要な成長痛のようなもので、必ず通らなければならない道であることは皆分かっているはずだ。(時期や方法に納得がいかない人もいるかも知れないが)アンダーメンバーは東京シリーズを終えて一つ自信が付いたと思う。

 

3期生のオーディションが2016年7月から。「裸足でSummer」、4thバスラを兼ねた全ツの時期でグループの機運は上向き。紅白歌合戦の連続出場もあり、どこまで予想していたか分からないが、さらにシングルの売上枚数も伸び、グループの力は当初よりさらに大きくなっている。その力をもって3期生を受け入れる余裕、懐を深くすることが出来ているはず。その流れの中でのプリンシパルであり単独ライブである。経験の場を多く設けることが出来るように考えられている。

 

求められるもの

しかし、これは3期生にとっても酷な部分がある。1、2期生が5年、6年の間に積み上げてきた事を、もっと短い時間で修得していかなければいけないというプレッシャーである。この辺りは先人である48グループを見ていれば分かるが、途中加入の難しさは計り知れないと思う。しかも専用劇場を持たない乃木坂46としては、経験の場はより少ない。けれど、全国ツアーなど先輩たちと比較されながらも、堂々とした、魅力あるパフォーマンスを披露しなければいけない。ライブに限らず、テレビや雑誌など芸能界に馴染む事自体も大変である。

 

逆に言えば、1、2期生のメンバーがこれまで培ってきた事、ファンに与えてきた事はそう簡単に実行できる事ではないと思う。これまで多くの壁を乗り越えてきたと思えば、スタート地点の3期生との差は開いている。

その距離をなるべく早く埋めるべく、色々な方策を矢継ぎ早に打っている。それが出来るのも、これまでグループが大きくなったからこそである。グループが大きくなっているからこそ、一つの活動に質が求められ、かなり急な成長曲線を求めているのである。

 

人数が増えることは、グループの力が大きくなる可能性がある分、メンバーひとりひとりの取り上げ方が分散されてしまうファンとしては悲しい部分がある。しかし、今後も乃木坂46の楽曲を歌い継いでもらう3期生メンバーには期待しているし、加入してくれて感謝している。モーニング娘。など、昔懐かしの思い出の曲が後輩メンバーによって歌い継がれている感動を、いつか与えてくれる事を願ってる。それを聴いて、ライブを観に行った事、握手した事などを思い出させてくれる日を、早くも楽しみにしてしまっている。単独ライブ、また一つ壁を乗り越えていってほしい。

その4 別れ際、もっと好きになる

4月も終わりますね。学生、新社会人の方は、五月病には気を付けましょう。ひとつの価値観、場所、世界に固執してしまっていませんか?家族、地元の友人、趣味の仲間などいろいろな人と付き合うことなどが推奨されていたりします。私はそういうの苦手かつ嫌いだったので、なんとか乗り切るタイプです。(どうでもいい)

 

話は変わりますが、元乃木坂46深川麻衣さんの露出が多く嬉しく思っております。舞台、テレビへの出演、バナナマンとの共演もあり、深川さんの魅力が世に広まっていってほしいです。

自分が乃木坂にハマった時には既に卒業をしてしまっていましたが、卒業ソングである「ハルジオンが咲く頃」は彼女自身を表現した楽曲であり、聴けば人柄や存在の大きさを感じることのできる大好きな一曲です。過去の映像を振り返ると、メンバーとの信頼関係やグループに与えた功績を窺い知れます。一度でいいから握手してみたかった。

 

そんな深川麻衣さんは、乃木坂46卒業時、進路として女優の道は頭にあった事と思います。たしか引退についても含みを持たせていたと思いますが、芸能界での仕事も考えていたでしょう。乃木坂工事中の最後の挨拶で「これからも乃木坂46をよろしくお願いします」のメッセージは印象的でした。

卒業してしまうが同じ世界に身を置くことを考えると、今後のグループのさらなる発展を祈っている気持ちを伝えたかったのだと思います。大人か!!

 

一方、世間が騒いでしまっているグループの卒業、芸能界の引退をした橋本奈々未さん。私の推しメンは、自分を持ち、芯が強く、冷静に周囲との関係を見渡し、最後まで彼女のイメージらしく去っていきました。

卒業ソングである「サヨナラの意味」に込められたものは、5年半の彼女のグループの功績とファンへのメッセージが同時に表れています。何度この曲を聴いて、MVを観たことか。

 

そんな橋本奈々未さんは、乃木坂46を卒業とともに、芸能界を引退しました。最後の乃木坂工事中では笑顔で終われる企画を希望し、メッセージは「これから私も頑張りますので、皆さんも幸せに過ごして下さい」でした。

2017年2月20日の前後のテレビ、ラジオ、雑誌、写真集などで多くのメッセージを残しましたが、その多くが引退を意識し、別れを惜しむファンへの言葉であったと思います。名言とされた言葉がいくつも胸に響いてきました。本当にいい夢を見させてくれました。

 

さて、冒頭で五月病の話をしましたが、今回の橋本奈々未さんの件は少し気落ちしてしまいました。ここからは少し辛辣なことを書きますが、何がショックだったかというと、公式ホームページにコメントが出たことです。

「最後の日、最後のブログ、最後のモバイルメールを本当の私の最後にしたかったのですが、このような形でまた言葉を残さなくてはいけないのはとても悲しいです。」

 橋本奈々未さんもその中でこう言っていますが、それよりも優先して出したかったコメントと思います。非常に思いやりのある言葉が綴られていました。さらに、これを受けて「彼女らしく、不器用なやり方」として好意的なツイートを何人も拝見して感動しました。

しかし、やはり、こう思ってしまうわけです。

「お別れしたから、そちら側(芸能界)から現れないで」とか「契約期間とか知らないよ」とか「内々、内輪で解決できるんじゃないの?」とか。

 

私は、週刊誌に書かれていることの真偽にはまるで興味がありません。もっと言うと、本人の言葉も信頼していません。家族でもなければ、知り合いでもありません。ましてや生きている世界が違います。どれが本当で、嘘かなんて自分には一生分かりません。

でも、いい夢を見るために、楽しむために、応援するために、プラスの言葉をくみ取って、受け入れて、流れに乗っていくわけです。

 

こういった報道が出ることは、想定できること。本当に芸能界に向いていない人なんだなと改めて思いました。でも、そういうところが好きだった訳ですが。

 

5月を前にやるせない気持ちになりました。誰が悪いとは思っていません。各々がそれぞれの生き方をしているだけ。

あと、この件が原因で橋本奈々未さんを、乃木坂46を嫌いになってしまった人がいたら非常に残念です。

その3 アンダーライブについて勘違いしていたこと

乃木坂46 アンダーライブ全国ツアー2017 ~関東シリーズ 東京公演~の千秋楽である4月22日夜公演を観に行ってきました。トリプルアンコールまで発生し、最高の盛り上がりを見せたこのライブについて、開催が決定した直後、こんなことを思っていました。

 

「無理にライブを入れ込んだ感がある。アンダーのメンバーを潰すつもりなのか、運営は。」

 

まあ、要は何も分かっていなかったという事です。

何を分かってなかったか、勘違いをしていたのか。メンバーに、ファンに、運営さんに教えられたことを書きたいと思います。

 

  1. 楽曲の持っている力
  2. パフォーマンスで負けないという事
  3. メンバーとファンでつくるアイドルのライブの魅力

 

1.楽曲が持っている力

今回、「最小、最弱のアンダー」というキーワードがありましたが、乃木坂46のライブとして変わらないことは、当たり前だが乃木坂46の楽曲が披露されるということです。自分自身、このグループの楽曲が大好きです。表題曲だけではなく、表題曲以外の楽曲も魅力的なものが多い。パフォーマンスもしかり。

 

2.パフォーマンスで負けないという事

過去を振り返ると、アンダーメンバーだけで行われるこのライブで常にメンバーが掲げてきた事です。その意味がライブを観てやっと分かりました。歌、ダンス、表情。直で観るまたはスクリーンに映るメンバーに魅了されました。

今回の企画、ファンタスティック3では、フィーチャーされたメンバーなどは改めてその力を見せつけたのではないでしょうか。千秋楽では、渡辺みり愛川後陽菜能條愛未の3人が選ばれました。自分が特に印象に残ったのは能條愛未さんの歌の力。「君は僕と会わない方がよかったのかな」「初恋の人を今でも」「涙がまだ悲しみだった頃」の3曲はどれも歌の比重が大きい楽曲だと思いますが、本当に見事な歌声で感動しました。

 

3.メンバーとファンでつくるアイドルのライブの魅力

年少の渡辺みり愛をセンターに据えて、逆境を課したメンバーの努力の物語は、非常にアイドルらしい分かり易すぎるストーリー。それを見事に乗り越えたメンバーの力と、後押しするファンの力がライブというあの空間だけに集まって発揮される時間は本当に素敵な時間でした。

もちろんライブの楽しみ方は人それぞれあって賛否もあると思いますが、コールの激しさ、熱さが会場の雰囲気づくりに重要で、ファンも一緒にライブをつくっている。特にアイドルのライブはその部分を全面に楽しめる魅力がある事を再確認しました。

ファンもあえて前述の物語に乗っかってライブに挑んでいたし、トリプルアンコールを狙っていたかのように会場の意識が共有されていた。そんな一体感はなかなか味わえないものです。

 

 

もっと上手く表現してまとめたかったけど、こんな当たり前のことがなぜかライブ開始まで分かっていなかったし、不安にさせられていました。

よくよく考えると、今回の東京公演に集まるファンは、上記の事を知り尽くした猛者達が集まっていたに違いなく、微力ながらその中に入れた事を幸せに思います。

 

また一つ、乃木坂46の魅力を発見し、いい思い出が出来た1日でした。